2012年1月31日火曜日

世界・日本を誰がどう動かそうとしているのか?

1.Twitterの基本的な立ち位置を確認しておこう

参考資料 衰退する帝国「アメリカ権力者図鑑」崩壊する世界覇権国の今を読み解く 副島隆彦氏&中田安彦氏共著
<No.34〝三頭体制〟で巨大企業グループを支配 80ページより引用・要約>

1996年設立されたグーグル・インクがベンチャー・キャピタリスト達からの出資で成長・巨大化した。現在のエリック・シュミット会長はビルダーバーグ会議常連。2006年、動画投稿サイトのユーチュブを買収、スマート・フォン「ネクサスワン」等のOS開発のアンドロイド社も2005年に買収。2004年に買収した地図分析企業キーホール社はCIA系の企業で「グーグル・アース」の技術を開発。

エジプトの民衆革命(じつは軍事クーデター)もグーグルが仕組んだ。アメリカはもう金がないので、海外派兵が出来ない。だからグーグルのようなネット・メディアを操って政権転覆を図る。新しい革命モデルだ。

グーグル出身のエヴァン・ウイリアムズCEOが共同創業者として設立したtwitter。2010年~11年にかけて起きた民主化運動”中東の春”で大きな役割を果たした。

<私の意見>

私も2010年1月開始し日々情報の入手・発信に活用している。最大の魅力はクローズドでない事。ブロックされない限り多くの世界中の発信者から自分で選択し最新の貴重な情報が入手出来る。
しかしグーグルやtwitterは基本的には「いつでも個人情報・思想信条の管理のツールになり得る」性格を持つものだという認識は必要です。
今後もグーグルやtwitterの方針や変化には細心の注意を払っていく必要があるだろう。

2.「3.11ショック」後の動きについて

注目は3点ある。
(1)東北の復興利権の行方
(2)電力利権処理・エネルギー政策の行方
(3)橋下大阪市長の大阪都構想の背景

(1)(2)は今後に譲るとして、ここでは(3)の大阪都構想の背景を確認しておきたい。

<演出は誰か>

橋下市長は有能な役者だと思っているので、演出は誰でどういう狙いがあるのかに焦点を当てる必要がある。
橋下前府知事は2008年1月に府知事就任後、特別顧問(政策アドバイザー)を委嘱している。
最近のメンバーは以下の通り。
2011年4月1日~12年3月末迄
上山信一、安藤 忠雄、北川 正恭、藤原 和博、橋爪紳也、本間正明の各氏。
2011年12月26日~12年3月末迄 上山信一、古賀茂明、堺屋太一、原英史の各氏。
2012年1月12日~3月末迄 橋爪紳也氏

・上山信一氏(大阪市生れ。慶應義塾大学総合政策学部教授。京大卒・運輸省入省後プリンストン大派遣留学、修士。マッキンゼーに入社共同経営者に。2000年まで大企業20社に「評価」と「経営」の考え方を導入。2000年渡米ジョージタウン大学研究教授、東京財団上席研究員を経て現職に。専門は行政経営。 北川・増田・嘉田・田中知事の改革にも参加。2005年~3年間大阪市改革会議委員長。2008年~大阪府特別顧問に。


上山氏によれば、多くの改革派知事の改革は「不祥事の情報公開」「評価制度」「マニフェスト」等を駆使した庁内改革つまり行政改革だった。だが橋下改革は日本第2の都市大阪のビジネスモデル統治構造を根底から変えようという意思が見える。「府庁の発展的解消」「市町村向けの補助金は使途を決めずに渡す方針に変える」といった方針を表明している。橋下改革は、(1)財政再建、(2)府庁改革、(3)政策創造、の3つから構成される。1100億円の予算削減はそのうちの(1)の皮切りに過ぎない。削減の一方で御堂筋のイルミネーションや近代建築を生かした街づくりなどの構想を打ち出している、との事。


・原英史氏(東京生。東大法、シカゴロースクール修了。通産省・内閣危機管理室・渡辺喜美元行革大臣補佐官。みんなの党で地方自治法改正案を検討している)
・古賀茂明氏(元経済産業省官僚)は原氏を渡辺喜美みんなの党代表に紹介した。脱原発を主張して事実上退職させられた官僚。関電の原発対策についてどんな対応を打ち出すか注目される。
・橋爪伸也氏は「水都大阪」の再生について、「中之島周辺の夜景づくりにも取り組んでいる。
・堺屋太一氏は皆ご存じだろう。今回かなりびっくり仰天する案を出しているようだ。
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/59d1c3db21b788e8ba93776fea2679ac

<矢継ぎ早政策提示の背景>

上山信一氏の提言の占めるウェイトが高いようだ。同氏が長くマッキンゼー社の力を投入して改革案を検討して来たので橋下市長も次々に具体的政策を次々に打ち出すことが可能だったようだ。
主な政策は、公務員制度改革や、地下鉄の民営化、大阪府と大阪市の二重行政の解消、大阪都構想などのプランであり、総論ではなかなか魅力的に見える。


<問題点-スピード感あり過ぎ?独裁的?>
・橋下市長が「西成区特区構想」を掲げ、「あいりん地区」に転入してくる子育て世代を対象に市民税や固定資産税を一定期間免除する優遇策を打ち出したが、西成区の市立中学6校で、新年度から試行的に実施するとのスピード実施である。
・「大阪府教育基本条例案」についての問題点はまだ十分把握していないが府立高の学区を14年度に撤廃 する等具体案が出されているが反対も多い。
・朝生討論で、橋下嫌いの人は「服務宣言までしてるのに、ルール守る意思がない公務員は不適格だからクビ」に対して 、君が代嫌いの方々は「思想信条の自由を守れ」「現場が混乱」「子供が可哀想」と反論。採用の際、個人の思想を制限する宣誓書(服務宣言)とはどんな内容なのか?
・ 関電「大飯原発」再稼働に反対すらしないエセ脱原発派?橋下とその手下の門川 京都市長選で門川に投票する人は殺人幇助の犯罪者といわれてもしかたがない、等と言う激しい反対者も多い。
・カジノ構想や関空へのリニア 化構想はどの程度具体化しているのか?誰と手を組むのか?

<国政への進出?>
 
次回総選挙で、みんなの党等と連携して国政への進出を実行するようだが、担ぎ出す勢力の背景はどうなのか、ある程度推測出来るがまだ流動的だろう。今後充分ウォッチしていきたい。
                                                       以上

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