2011年4月2日土曜日

首都圏・関東圏の人達は放射能被害をどう考え対処したら良いか。


1.福島原発事故・今後の展開予測

「もはやこれまで。最悪の事態が来そうだ」と覚悟した方が良い。チェルノブイリより現時点での放射能放出量は少ないが、短期で大量に放出したチェルノブイリに比べこちらは圧倒的に長い期間の放出が続くようだ。レベル6でなく7以上で、いずれチェルノブイリを上回る史上最大の原発事故に拡大していく公算が出て来た。その場合は東京も仙台も大きな影響を免れない。その事態を踏まえた個々の生活設計が必要だ。
原発のしくみや事故の状況等詳しい纏め発見。概要を深く知りたいお暇な方はどうぞ。
http://www.asahi-net.or.jp/~pu4i-aok/cooldata2/politics/politics27.htm


2.放射能被害の危険を正しく理解しよう

既に放射能被害の大体の傾向は判明しつつあり、普通の国民は諦めて許容して生きていこうと腹を括っている人達も多い。どう対応していくにせよ、まだ問題が多いが大きくは3つの問題がある。

(1)最大の問題は政府・東電・原子力委員会・保安院・マスコミの情報の信頼性の欠如

http://www47.atwiki.jp/goyo-gakusha/pages/13.html(原発関連御用学者リスト)
彼らがTV・新聞を通じて出す情報は本当に信頼に値しない事は今回多くの人が認識したと思う。ずっと大丈夫だと言い続けてきたが、ちっとも大丈夫でなかった。当初から危ないかも知れないと思っていなかったのか?正しい情報を隠蔽しているとしか思えないが何故そうするのか?理由は2つだろう。

一つは彼らの責任回避であり国・東電は損害賠償額が膨らまないように必死である。想定外の事態と認められれば損害賠償はしなくても良いという理屈に持っていこうとしているのだ。
もう一つは絶対に原発推進の国策を揺るがさない事だ。政府は明らかに東電を大切にしていて国民の安全は二の次にしている。原子力の平和利用と言っているがその気になればいつでも軍事に転用出来るのでこの技術は絶対失いたくないのだろうか?米国との軍事機密もあるのかも知れない。

そしてほとぼりをなるべく早く覚まして原発建設推進や外国への販売(これは流石に諦めた?)使用済み核燃料の廃棄場(最終処分場)確保に支障が出ないようにする事も重要な要素だ。だから連日情報統制に必死なのであろう。
しかしそろそろ隠蔽にも限界が出つつある。幸か不幸か今回の事故があまりにも巨大事故になりつつあるので放射能被害が日本一国の問題で済まなくなって来た事で逆に世界から正しい情報が入るようになって来ている。
(共同通信:フランス放射線専門家グループの見方)
それでも菅政権・官僚・東電・マスコミは日本の学者・ジャーナリストが放射能被害を正しく伝える事を、風評被害を拡散する人達だとこれからも言い続け無視し続けるだろう。
(永田町異聞によるこの複合体の実状)

重要しかし政府側のOB達ですら遂にギブアップが始まっている!

(2)信頼すべき人達を探そう!

これに対し客観・公平に放射能の危険性や対応方法を教えてくれる人達が出す情報に沿って自分の生き方・住む場所・放射能への対応を決めていく必要がある。幸いネットには優れた情報が多々あるので納得のいく情報を選別し、当面はその個人・組織の情報を毎日チェックしていけば良い。
(ブログ後部に羅列した。日本人の最後の良心・知性の持ち主達)


水道水の放射性ヨウ素の基準値は乳児の場合、東京都はもともと10ベクレルと定めていたものを、先週、緊急措置として100ベクレルに引き上げた。こんな大事な事を報道しているメディアは皆無。WHOの基準値は1ベクレル。下がっても数十ベクレルは高いレベル。水を買いに走る人々の気持ちは分かるし重要な事だ。ドイツでは0.5ベクレル、アメリカでは0.1ベクレルです。日本の暫定基準値では何故か300ベクレルと高過ぎる!日本人だけ放射能に特別強い筈はない。

(3)原発現場・周辺での大量被曝の危険性

現場作業員が命懸けでメルトダウンの防止・流出した放射能の処理の為に大量の放射能を被曝覚悟で作業してくれている。ここにも長年の大きな問題があるようだが、申し訳ないが今ここではこの原発現場での放射線被曝の方々の問題には触れない。

放射線障害防止規則による妊婦の被曝量の限界は毎時約0.5マイクロシーベルトですから、私達専門家は福島県の東部の多くの市町村において、妊婦等の避難を勧告する立場にあるのではないでしょうか。(武田邦彦氏)この意見は極めて重く受け止めるべきだ。

チェルノブイリ被災児童の治療にあたり現地調査も行っていた医師「現在日本政府が発表している数値なら、直ちに健康被害にはつながらないというのは事実。ただし土壌汚染数値を見ると、原発周囲30km圏は今後居住不可能になる可能性は高い。政府はそれを国民に告知したのか政府にはそんな気は全くないようである。本当に福島等の野菜が健康に問題が無いなら枝野官房長官の双子の子供に毎日食べさせて見せて下さい。


(4)放射能(放射線を出す能力=ベクレル)と放射線(放出されるエネルギー=シーベルト)の基礎知識(前回ブログと重複あり。一部加筆した)


重要=累積放射能の脅威について


TVで解説する学者や局員は放射線の規制値の解釈をごまかし、被曝する量があたかも少ないような事を言ってそれ程危険がないと強調し続けている。
しかも呆れた事に大量の放射能が長期的に排出される事が防げなくなった今になって規制値を緩和すると言う暴挙を行ったのである。

ここでは科学技術は人類に貢献する為に行うのであり、決して人類の健康を損なう事をやるべきでないとして連日原発緊急情報を出し続ける武田邦彦中部大学教授(元内閣府原子力安全委員会の専門委員)、飯山一郎氏のブログ、植草一秀氏のブログ等の情報を中心に纏めてみた。


①放射線の計測地点(原子力安全・保安院の公式サイト。東電が計測したもの)
・福島原発2号機より北西0.5キロの事務本館北の数値が発表されなくなった。
・福島原発の北西20キロ地点の福島県浪江町の数値が発表されなくなった。(15日330μSv/h)
発表しないのは高過ぎて公表出来ないと推測するのが常識的だろう。


②放射線の規制値の単位・危険度を正確に理解しよう。
今迄放射線はICRP(国際放射線防護委員会)食品はWHO(世界保健機構)の規制を使っていた。
・1,000μSv/y =日常生活で一般公衆(医療は除く)の線量限度(年間)
・2,400μSv/y =一人当たりの自然放射能(年間)
・ 50,000μSv/y =胸部X線コンピューター断層の作業者は年間一般人の50倍。
・100,000μSv/y=放射線業務従事者・防災に係る警察・消防従事者に認められている上限(年間)

生活比較でTV等で言われている単位は「Sv/y」発表しているのは「Sv/h」で8,640倍も違う。
TVを見ているだけでは、その事は認識出来ない人が多いだろう。騙しのテクニックである。
福島県浪江町では原発事故発生後コンスタントに100~330μSv/hの高濃度放射能が観測され続けている。これを年間に換算すると1~3.3Svという恐ろしい高さなのだ。

・6,900μSv/回=CTスキャン1回等を例に出して比較するのは完全に間違っている。こういうごまかしは人道に対する犯罪に近い行為と言っても言い過ぎではないだろう。
この震災で規制の数値を上げる事にしたが、そんな事をすれば、外国は日本産の食品の輸入を禁止する事になろう。日本の国に対する信頼は食料品に限らず地に堕ちたと言う状況になりつつあるのに。


・1ベクレル(Bq)=1秒に1回の崩壊
・1シーベルト(Sv)=体重1g当たり10億回のウラン238の崩壊、或いは100億回のセシウム137の崩壊を吸収する事に相当する。
いずれも人体組織の化学結合がどれだけの割合でダメージを受けたかを示すもの。
・1Sv=1,000mSvを被曝する事は運転中に携帯メールを打つと同じ程度のリスク??
400㍉Sv=白血病の危険増大。
・5Sv以上=命の危険:逃げる。4Svの被曝で死亡率50%。


チェルノブイリ被害を知ろう!
・チェルノブイリ100ミリSvで甲状腺がん。チェルノブイリの放射能事故のレポートを見ると発症は4年後から顕著になり10年後には極めて高くなっていて20年後も続いている。かなり離れた地区の牛乳を飲んで育った子供の被害も大きいようだ。

③放射線の種類
・ヨウ素131 半減期8日
・セシウム137 半減期30年。1950~60年代米・英・ソ連・仏・中国の大気中核実験を数100回繰り返し1960~1965年頃膨大な量の放射性物質が大気中に放出された。
・ストロンチウム90 同上。総量は少ないが骨に蓄積。


プルトニウムの恐ろしさ
・プルトニウム原子炉近くで影響大。化学的に安定していて比較的重く、遠くに飛散しにくいと言われるがナノの大きさなら当然飛散するだろう。除染が容易とも言われこれについても諸説ある。
要は自然界に存在しない地上最高の猛毒だが、この被害の実態の研究は米国がかつて僅かに人体実験をした事はあるが、大量の事例は初めてとなるので充分な研究は行われていないのが実状である。
今回の東北・東日本の人達が大量の人体実験の材料になってしまうのであろう。
http://diamond.jp/articles/-/11689?page=2(ダイヤモンドオンライン週刊上杉隆)

火災発生の場合粉塵が拡散する。
・ジルコニウム95、モリブデン99、ルテニウム103、セリウム141、バリウム140等。

④日常生活への影響
・外からの被曝と内部被曝がある。本来はそれを合計した数値を発表すべきだが「外から」の分だけ発表している可能性があり要確認。もしそうなら2倍にして判断する必要がある。
・皮膚は放射線に強く、飲むのに比べれば10倍で同じと見て良い。今の数値なら赤ちゃんをお風呂に入れても大丈夫です。

⑤放射線に関する情報の発信者(政府・東電側)
・原子力安全保安院
・首相官邸<東北地方太平洋沖地震への対応>放射線モニタリングデータについて
・東京電力ホームページ 環境放射線データの公開
・東京電力・電力館(渋谷)のデータ
・内閣府食品安全委員会は3月17日に決めた暫定食品安全基準を緩和する検討をすると3月25日
発表。原子力安全委員会の「飲食物摂取制限に関する指標」を用い、水や食品から1年間に摂取す
るヨウ素を50ミリシーベルト以下、セシウムを5ミリシーベルト以下としている。
放射線に関する情報の発信者(民間・信頼出来る情報)
・これら政府系の情報をチェックして評価を加えた家族・自身を守る為のサイトが良いと思う。
放射能の恐怖から身を守るための情報リンク
http://www.openarms-ltd.com/M_LINK/link_atom.htmlここには信頼出来る情報源が満載だ。

以下は私が特に信頼している情報です。
植草一秀氏ブログ http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/
飯山一郎氏ブログ http://grnba.com/iiyama/
武田邦彦教授    http://takedanet.com/ 
広瀬隆氏動画   http://www.youtube.com/watch?v=ovv2__vc-Nk
後藤政志氏等動画(岩上氏IWJ) http://iwakamiyasumi.com/
田中龍作氏ブログhttp://tanakaryusaku.seesaa.net/
一市民が斬る!!     http://civilopinions.main.jp/
原子力資料情報室 http://cnic.jp/ (六ヶ所村について)
小出裕章氏(京大原子炉実験所助教)
http://ameblo.jp/nijinokayaker/entry-10838706537.html虹のカヤック隊
(許容量はがまん量)
反原発学者・ジャーナリストのリス 
広河隆一氏の初動調査もその後の発信も素晴らしい。
http://www.youtube.com/watch?v=IqqLU4q1dBg           http://twitter.com/RyuichiHirokawa

原発第二弾はここで締め、また随時更新・修正していきます。                    以上

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