2010年5月3日月曜日

日本国憲法と9条について

日本国憲法制定後に生まれ、大学で憲法の科目を履修した位であまり考えずサラリーマン生活を過ごしてきました。
最近普天間移設問題が連日報道され、考えてみるとやはり外交・防衛問題が基本であり、とりわけ憲法9条の存在が極めて重要であり、これを守っていく事の大切さを痛感しています。

自分の本棚を見ると元々は金融・経済・財政ものが多く、それに歴史ものが混じっていました。去年迄の数年間はずっとそうでした。

しかしこの1年は大変違和感を感じる検察・マスコミ報道もあり、小沢一郎氏に関する事件を正しく認識する為に、背景を調べてみました。小沢関連本では「小沢一郎嫌われる伝説」「わが友小沢一郎」「小沢一郎完全無罪」です。
ここに至る流れの根底になった「田中角栄の遺言」や「国策捜査」「日本の裏金」「公安検察」そして有罪となった人達の書いた「知事抹殺」「リクルート事件江副浩正の真実」「知られざる真実」における検察の手法の問題、それとほぼ一体となった「裁判官はなぜ誤るか」「裁判員制度と知る権利」等の司法絡みの本を読む事に集中していました。

ところが外交・防衛となると無関心だったせいか殆ど書籍が無く最近やっと「日米同盟の正体」で実態を知り「憲法9条と25条・その力と可能性」で考え「昭和天皇・マッカーサー会見」や「昭和天皇の悲劇」等で、憲法制定の経緯・機微にやっと触れた所です。とにかく私達が無関心で気付かないうちに「日米同盟」が既に強化・深化していて、「更なる日米同盟の深化」というと、これ以上深化すると行き着く先は自衛隊は完全に米軍の1部隊にすぎなくなる危険を孕んでいるようです。

最近殆ど毎日、天木直人氏のメルマガを読ませて頂いていますが、氏が6月頃「さらば日米同盟」という本を出されるそうで今から心待ちしています。私のような素人も良く考えていくべきと思います。

これが民主党政権で移設先の見直し論議が進まず「何故か」と考える時間を与えてくれた効果でしょう。

1 件のコメント:

  1. (1)日本が参戦する実現性
    所論において,日米同盟が
    「これ以上深化すると行き着く先は自衛隊は
     完全に米軍の1部隊にすぎなくなる危険を
     孕んでいる」とのことですが,
    これが,
    現実味を帯びた議論であることを改めて認識させられました.

    というのも,
    アフガン・イラク時の議論はさることながら,
    (国連軍の名目かつサ講和条約締結前ではあるものの,)
    すでに,朝鮮戦争時において
    「日本からは海上保安官や民間船員など
     8000名以上を国連軍の作戦に参加させ、
     開戦からの半年に限っても56名が命を落としている」ことや,
    「特別掃海隊」が「国会承認もなしに」派遣され,
    これが「第二次世界大戦後の日本にとって初めての参戦となった」こと
    など今まで全く知らなかったからです.

    (以上,ウィキペディア「朝鮮戦争」から引用.
     但し,ウィキペディアでは参照リンクが切れているので,
     事実の確認ができませんでした.)

    このような統治行為に関することは司法権は介入しないため,
    行政権に対する国民のコントロールを如何にすべきか
    国民自身が襟を正すべきことではあるものの,
    私はまだまだきちんと認識するには至っていません.
    今後,このブログからも勉強させていただきたく思います.



    (2)憲法
    憲法制定の経緯については,
    手許の芦部憲法2版のみしか資料がありませんが,
    同書では,
    「幣原首相の平和主義思想を前提としたうえで,」
    「マッカーサーの決断によって作られた」ことから
    9条は「日米の合作とも言われる」
    と簡単に記述されています.

    芦部憲法では「機微」には触れられていませんが,
    所論中4作とは,大筋として適合しているのでしょうか,
    あるいは,特筆すべき相違があるのでしょうか.
    もしあるならば,ご教示いただけると幸いです.

    なお,
    衆議院のホームページに関連のある資料があったので
    参照をつけます.
    http://www.shugiin.go.jp/itdb_kenpou.nsf/html/kenpou/shukenshi003.pdf/$File/shukenshi003.pdf



    (3)文献
    「政治学」(有斐閣)によると,
    古典的名著としてつぎの2作を挙げています.

    キューバ危機を題材に
    「どのように市民は政府の行動を理解すべき」か
    を問題提起したアリソン著作「決定の本質」.

    http://www.amazon.co.jp/Essence-Decision-Explaining-Missile-Crisis/dp/0321013492

    また,外交についての古典的名著として
    ニコルソンの「外交」.
    ただし,現代は複雑化しており,
    ニコルソンの理論をそのまま援用するのは難しいとも.

    http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%96%E4%BA%A4-UP%E9%81%B8%E6%9B%B8-H-%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%82%BD%E3%83%B3/dp/4130050168

    返信削除